漫画『東京タラレバ娘』を読んで

 久しぶりに、漫画『東京タラレバ娘』を読んでみて、思ったことをちょっとだけ書きます(この先はネタバレになっちゃうので知りたくない人は読まないでくだいな)

 この漫画は、「~していタラ」とか「~していレバ」など、過去の後悔がおもしろおかしく描かれて物語が進行していくのですが、最後には『タラレバ』を卒業して『カラ』になるという結末です。『カラ』というのは「~したカラ」今がある、という過去に感謝するという意味です。過去の事実は変わらないけれど、考え方で後悔にもなるし感謝にもなり得るということです。

 私も、今は、どちらかというとタラレバの後悔の方が多い今日この頃です。でも、いつの日か、カラの気持ちになって、今までのすべてがあったおかげで今があると思えるようになりたいです。

 そういえば、この前、ネットで「過去は変えることができる」という記事を読みました。例えば、仲の良い友達とささいなことでちょっとした口喧嘩をしてしまったとします。その日は仲直りをすることはなく別れてしまいました。一人になり、家に帰って喧嘩してしまったことを後悔しました。次の日、その友達に会っても口をきいてくれなかったとしたら、「ああ、喧嘩なんかするんじゃなかった」と、前日の喧嘩をすごく後悔すると思います。でも、もし、次の日、友達に会って、その友達がいつもと変わらない感じで声をかけてきてくれたらどうでしょうか。「昨日の事、あまり気にしていないみたい。良かった」と、ホッとすると思います。つまり、自分の過去に対する意識が変えられた、すなわち、過去が変えられたということです。

 自分の過去を後悔している私は、過ぎ去った日々の事実は変えられないからと卑屈になるのではなく、本当は、過去を変えることはできるのだから、いつの日か「過去があったから今がある」と思えられるように、希望を持って生きていきたいのです!